サーバーのインストール
■.NET Frameworkのインストール
.NET Framework 4.0をインストールしてください。
■SQL Serverのインストール
EasyAssetManagerを使用するにはSQL Serverが必要です。デフォルトの設定でインストールすると動作しませんので、データベースのインストールを参考にインストールしてください。
※32bitOSには32bit用、64bitOSには64bit用をインストールしてください。
■EasyAssetManagerのインストール
EasyAssetManagerをダウンロードして解凍後、EAMSetup.exeを実行します。
展開ボタンをクリックするとeamフォルダーが作成されますので適当なフォルダに配置してください。
viewer.exeがメイン画面のプログラムです。右クリックメニューの[管理者として実行]で実行してください。
又は、ショートカットを作成し、プロパティの互換性タブの[管理者としてこのプログラムを実行する]にチェックを入れて使用してください。
※起動時の引数に-sを付ける事でデータベースのチェックを省き起動を高速化できます。インストール後とバージョンアップ後は1回だけ-sを付けずに起動する必要があります。
■既定のインスタンス以外に接続する
既定のインスタンスに接続できない場合は、接続画面が表示されます。
インスタンス名等を入力して「接続」ボタンをクリックしてください。
接続画面が出ずにデータベースの作成メッセージが表示された場合は、「キャンセル」ボタンで閉じて、メニューの「データベース」->「接続」をクリックしてください。
※IPアドレスが空欄の場合はlocalhostに接続します。
※ユーザー名が空欄の場合は、Windows認証で接続します。
※既定のインスタンスに接続するには「ローカルサーバーに接続」ボタンをクリックします。
■ウイルス対策ソフトにフォルダーを除外登録する
EasyAssetManagerはウイルス対策ソフトにブロックされる事が有りますので、下記のフォルダーを除外登録してください。
サーバー
・展開したeamフォルダー
・デスクトップ
・FTPフォルダー:(例)C:\inetpub\ftproot
クライアント
・Vista,7、システムドライブ:\Users\Public\Documents\eam
・サービス型エージェント:\Program Files\EasyAssetManagerService
・XP,2000、システムドライブ:\Documents and Settings\All Users\Documents\eam
■除外登録しない場合下記の症状が発生します。
・起動に時間がかかる
・エージェントが起動しない
・エージェントが削除される
・ファイル配布機能が使用できない
・リモートコントロールが使用できない
■ライセンスキーの使用方法
ライセンスキーを購入済みの場合は、メイン画面のメニューの[ヘルプ]→[EasyAssetManagerのバージョン]で出るダイアログで入力してください。
ライセンスキーを入力する事で製品版として動作するようになります。
ファイアウォールの設定
ファイアウォールはOFFにするか以下のポートを開いてください。
ポート番号
| プロトコル
| 備考
|
1433
| TCP
| エージェントとデータベース間での通信
|
20-21
| TCP
| FTP用ポート
|
37773
| TCP
| 常駐エージェントの各種プッシュ実行
|
37774
| TCP
| 拠点サーバーエージェント
|
■Windowsファイアウォール、ポートの開き方
1、[コントロールパネル]→[システムとセキュリティ]→[Windowsファイアウォール]→[詳細設定]で[セキュリティが強化された Windows ファイアウォール]画面を開く。
2、[受信の規則]→[新しい規則]を選択し、ウィザードに従い設定。
■Windowsファイアウォール、通信許可プログラムの設定
ポートを開きたくない場合は、SQL ServerとFTPサーバーの通信を許可してください。詳しくは以下のサイトを参考にしてください。
データベース エンジン アクセスを有効にするための Windows ファイアウォールの構成方法
Windows Server 2008 R2 のFTPサーバでファイアーウォールが有効の場合に通信できない
Windows ファイアーウォールの設定 - FTP
IISのインストール
ファイル配布機能等を使用するにはIISをインストールする必要があります。IISはOSに付属しています。
■Windows 7の場合
[コントロールパネル]→[プログラム]→[Windowsの機能の有効化または無効化]からインストールしてください。
■Windows XPの場合
[コントロールパネル]→[アプリケーションの追加と削除]→[Windowsコンポーネントの追加と削除]からインストールしてください。
※WindowsXPの場合デフォルト設定ではFTPサーバーがインストールされないので、詳細ボタンをクリックしFTPサーバーを選択してください。FTPルートフォルダはC:\Inetpub\ftprootのみに対応しています(デフォルト設定)。
FTPサイトの追加
Windows 10の場合
[コントロールパネル]→[管理ツール]→[インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャー]を開いてください。
左ツリーを開き[サイト]を右クリックし[FTPサイトの追加]をクリックしてください。
サイト名と物理パスを設定します。
SSLは[無し]をチェックします。
[匿名]と[読み取り]をチェックします。
ログインパスワードを設定する場合は[基本]にチェックし[匿名]のチェックを外します。
後で設定を変更する場合は、「FTPの認証設定」を参照してください。
物理パスで設定したフォルダに[agent7.exe][agent8.exe][agetup.exe][agentup8.exe][Interop.WUApiLib.dll]をコピーしてください。
ブラウザで[ftp://サーバーのIPアドレス]を開いてファイルが表示されるか確認してください。
この作業はクライアントでも行ってください。また、ダウンロードが可能かも確認します。
FTPの認証設定
IISマネージャーを使用して設定します。
パスワードを設定しない場合は、FTPの認証規制に「すべてのユーザー」または「すべての匿名ユーザー」を許可します。次にFTP認証を開き匿名認証を有効にします。
パスワードを設定する場合は、FTPの認証規制に「すべてのユーザー」または「指定されたユーザー」を許可します。次にFTP認証の基本認証を有効にします。
※FTP用のユーザーは、コントロールパネルのユーザーアカウントから事前に登録してください。
パスワードを指定する場合は、ViewerのオプションにFTP用のユーザー名とパスワードを設定してください。
※パスワードを変更した場合は、インベントリを送信すると設定がすぐに反映されます。
※FTPのパスワードに対応していないバージョンのクライアントがある場合、自動アップデートが出来なくなりますので匿名認証を有効にしてください。
FTPのファイアーウォールの設定
ファイアーウォールの詳細設定を開き
FTPサーバー(FTP トラフィック)とFTPサーバーパッシブ(FTP トラフィック)を許可してください。
トラブルシューティング
■SQL Serverのバージョンについて
SQL Server 2005でも動作します。2005用のインストール手順
SQL Server 2008の初期バージョンには既定のインスタンスでインストールできない不具合があるため正しく動作しません。
■サーバーへのエージェントのインストール
サーバーにエージェントをインストールしても問題ありません。
■サーバーのIPについて
サーバーのIPは固定IPを使用してください。
IPを変更する場合は、IP変更後にサーバーでエージェントファイルを作成し直し、クライアントにエージェントを再インストールしてください。
・エージェント再インストール手順
1、クライアントPCでuninstall.exeを実行しスタートアップ登録を解除。
2、タスクマネージャーでエージェントを強制終了、又はクライアントPCを再起動。
3、新しいエージェントをインストール。
■他のソフトウェアとのサーバーの共有について
MSDE、SQL Server、Windows Internal Databaseを使用する他のソフトウェア(WSUS3.0等)とサーバーを共有すると、データベースの設定やsaのパスワードが変更され正しく動作しなくなる場合があります。
■SQLServerが導入されている環境へのインストール
EasyAssetManagerではデータベース名Data1を使用します。すでにData1データベースがある場合は削除されますのでご注意ください。
簡単にサーバーを別のPCに移行する方法
サーバーのIPアドレスが同じ場合は、クライアントの再インストールをせずに移行できます。
データベースをコピーするには、SQL Serverから切り離す必要がありますので、
SQL Server Management Studio を使用し、データベースData1をデタッチします。
オブジェクトエクスプローラーの「データベース」->「Data1」を右クリックし「タスク」->「デタッチ」を選択します。
※エラーになる場合は、「接続の削除」にチェックして実行して下さい。
「Data1.mdf」と「Data1_log.ldf」を新サーバーへコピーします。
新サーバーでアタッチします。
オブジェクトエクスプローラーの「データベース」を右クリックし「アタッチ」を選択します。
インポート画面の「追加」ボタンをクリックし「Data1.mdf」を選択します。
新サーバーに「agent」のパスワードを設定するために、viewerで「エージェント作成」を実行します。
エージェントが作成できない、または、ログインエラーになる場合は、SQL Server Management Studio等を使用して、下記の項目を削除してから「エージェント作成」を実行してください。
[データベース]->[Data1]->[セキュリティ]->[ユーザー]のagent
[データベース]->[Data1]->[セキュリティ]->[スキーマ]のagent
[セキュリティ]->[ログイン]のagent
サーバーを別のPCに移行する方法
新しいサーバーにSQL ServerとEasyAssetManagerをインストールし、新しいサーバーで作成したエージェントをクライアントにインストールしてください。
※サーバー移行時にクライアントからサーバーに接続できなくなっても特に問題はありません。
・エージェント再インストール手順
1、クライアントPCでuninstall.exeを実行しスタートアップ登録を解除。
2、タスクマネージャーでエージェントを強制終了、又はクライアントPCを再起動。
3、新しいエージェントをインストール。
データを移行するには以下の手順を実行してください。
1、データ移行元サーバーで[データベース]→[設定保存]を実行。
2、データ移行元サーバーの[C:\Program Files\Easy Asset Manager\customset]フォルダをデータ移行先サーバーにコピー。
3、データ移行先サーバーで[データベース]→[設定復元]を実行。
■クライアントPCへのエージェントの再インストールを省く方法
新サーバーで旧サーバーと同じIPを使用し、以下の手順を実行すればクライアントPCへのエージェントの再インストールを省く事ができます。
以下の手順の実行にはSQL Server Management Studio Express等を使用してください。
1、旧サーバーのtb_AgentIDテーブルの値を新サーバーのtb_AgentIDテーブルにコピー。
2、新サーバーで、データベースの[セキュリティ]→[ログイン]のagentと、Data1データベースの[セキュリティ]→[スキーマ]のagentと[セキュリティ]→[ユーザー]のagentを削除。(新サーバーでエージェント作成を1度も行っていなければこの手順は不要です。)
3、新サーバーでエージェント作成を実行。
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